国際物流事業本部
「世界は繋がっている」と実感できる仕事。

送る人と待つ人の間には、届ける人の思いも詰まっている。

世界を物流で動かしている人たちがいる。
私たちが、日常で何気なく使っているモノは、物流で支えられている。
最近では、「コロナの影響で半導体の輸出・輸入が滞り、商品が製造できない」という
ニュースを耳にしたことがあると思うが、世界はひとつのモノで繋がっている。
送る人とそれを待つ人。そして、その間をつなぐ「届ける人」たちがいる。

西鉄の国際物流は、世界を舞台にモノを届ける仕事。
そこには様々な工程や準備がある。

多くの人たちが経験を活かし、考えを廻らせ、汗を流している。
世界を相手にすれば、国の文化や習慣、働き方や時間の流れ方も違う。

時には思いがけないことも起こる。大量の荷物を運ぶ中で、ひとつでも間違いがあれば
そこで物流がストップすることもある。「国から国へ届ける。」ということは、
当たり前のようで、簡単なことではない。
鉄道やバスのイメージが強い西鉄。実は国際物流事業部は、西鉄の大きな柱となっている。

地元福岡から、日本へ。そして、世界へ。
西鉄の国際物流という仕事をここで感じてください。

CROSS TALK vol.02 【国際物流事業本部】

海外研修、国際物流の様々な分野での経験と知識を活かし、営業として西鉄の物流を広める飯塚さん。
航空会社と海外営業所とコミュニケーションをとり、調整しながら荷物を運ぶためのスペースの安定供給や輸送途中のトラブル解決に努める樋口さん。今回は、このおふたりにお話を伺いました。

  • 飯塚 紫織 IIZUKA SHIORI

    東日本営業部 東日本第二統括
    関東第二営業所

    流れをつかむ。

  • 樋口 郁哉 HIGUCHI FUMIYA

    東日本営業部 混載営業所

    世界をつなぐ。

「なぜ西鉄に入社したのか?」教えてください。

飯塚
2013年 新卒入社

外国語学部出身なので、外国語を使える仕事を探していました。就職説明会で「貨物の旅行代理店」と言われているフォワーダーという仕事があることを知りました。
当時は、西鉄自体は知らなかったのですが、フォワーダー界で実は大手ということと「人のにしてつ」という企業イメージに魅力を感じ、西鉄で働いてみたいと思いました。
あまり、知られていないかもしれませんが、西鉄のフォワーダーの歴史は70年以上あるんです。

※フォワダーとは、荷主と運送手段を持つ 運送業者との間に立ち、輸出入や通関業務、 運送手段の手配まで行う国際物流には かかせない役割を果たす事業者のこと。

西鉄の国際輸送の歴史は約70年以上。
言語を活かせる仕事が物流にもあった。

樋口
2019年 新卒入社

留学していたので、その経験を活かせるような仕事をしたいと考えていました。私は出身が福岡なので、西鉄のことは知っていました。西鉄と言えば、鉄道やバスのイメージがありますが、調べてみると「国際物流」という仕事があることを知りました。その時に、「地元の愛着ある企業で、世界に貢献できる仕事がしたい。」と思ったことがきっかけです。

地元企業から世界に貢献できる仕事がしたい。

国際物流事業本部でのそれぞれの業務や役割を教えてください。

飯塚

いろんな業務や海外研修を経て、今は輸出のルートセールス(営業)をやっております。業務は、輸出に特化していて、航空と海上、それぞれからお客様に合わせたサービスを販売する仕事をしています。ルートセールスなので、基本的に西鉄のサービスを使っていただいているお客様に対して、取り扱っている仕事のケアをしたり、困り事を聞いてそれに応じたご提案をしています。他社のサービスを利用しているお客様に対しては、西鉄のサービスの魅力を伝えています。

樋口

「航空会社にお客様からお預かりした貨物の搭載スペースを予約する」という仕事が主です。航空貨物は一枚の板に貨物を載せていきます。パズルのように組み合わせながら、無駄なスペースをつくらずに貨物をきれいに搭載していくことが重要です。サイズや重量、いろんな物を考慮して一つのULD(専用のコンテナ・パレット)を作っています。

※航空機に搭載するための機材 (専用コンテナ・パレット)を Unit Load Device (ULD)と言います。

お客さまは国内からの輸出が対象ですか?海外からの発注もありますか?

飯塚

「海外のお客様が輸送したい」と言うケースもあります。西鉄には世界中に海外ネットワークがあるので、そちらにお願いをします。西鉄の海外ネットワークは、北中南米、ヨーロッパや中国、アジアなど世界の様々なエリアに支店や営業所があります。世界にも私と同じようなルートセールスがいて、営業をしたり、サービスの提案をしています。共同で貨物を運ぶこともあります。

運ぶ先のことをイメージする。

樋口

貨物の内容や目的地の状況が分かっていないと、「どういう風に運ぶのか」をご提案できないし、航空会社に予約すらできないので、全体の流れや状況確認は大切です。例えば、「工場が北京にあるけど、北京のどこに送っていいのかわからない」という話であれば、「そこだったら最寄りの空港はここなのでここから西鉄が配送しますよ」という提案ができます。ルート確認や目的地の状況、荷物の中身に対する配送の仕方など、お客さまと一緒に考え、よりよいサービスが提供できるように努めています。 

仕事でのエピソードで気づいたことを教えてください。

飯塚

以前、ドバイに運ぶ荷物が経由地のシンガポールで紛失したことがありました。海外では、航空機を経由することもあります。航空機が変わるので、荷物を積み替える作業が発生します。その過程で、100個あった荷物のうち小さい箱1個が行方不明になったことがありました。その時は樋口さんにお願いしましたね。「なんとか探してください」と。

樋口

はい。航空会社に連絡をしたり、営業所とやり取りを行いながら、なんとか探しました。海外での航空輸送途中に予期しないトラブルは発生します。「貨物を途中で見失ってしまった」「貨物にダメージがあった」ということもありますね。

飯塚

他にも経由での荷物積み替えの際に、別の航空機に荷物が載せられていて、全く違う所に運ばれるというケースもあります。

樋口

あと、ものすごい量の貨物をドイツに輸送するというご依頼いただいたこともありました。その時は送る国の文化や風習を知っておくことが大切だと感じました。

飯塚

そうですね。年末は、ドイツなど世界の国々では、クリスマス休暇があるので、その前までに必ず配達をしなければいけません。

樋口

だから、営業所とも早めに情報のやり取りをして、荷物のスペースを早く確保する必要がありますね。

飯塚

樋口さんには、ひとつの案件に対して、航空会社に2・3回は交渉していただいています。スペースの確保はとても大切で、スペースがあるから、お客様に自信を持って、「うちで運べますよ」と言えるので。先に販売できる確約スペースと料金のバランスがよくないとお客様に販売できないところもあるので。荷物のスペースを確保する樋口さんの部署とそのスペースに貨物を埋めていく私たちの部署の連携が大切になります。

トラブルも含めて、経験や情報が
サービス向上に繋がる。

海外研修の経験をして、よかったことを教えてください。

飯塚

海外研修は、研修プログラム一環として、物流に関わる様々な分野の仕事を勉強します。航空の輸出・輸入。海上の輸出・輸入。倉庫ロジスティクスやマネジメント系など様々な業務をまわって自分の目でどんな仕事なのかを確かめます。世界が舞台となると、国によっていろんな物流事情が異なります。そこを実感として学ぶことができるのが魅力です。私は、韓国にいたのですが、同じ業務でも日本と韓国では、やり方が違うので、そういう特有の事情というのを確認できることで仕事をする際のイメージが広がります。

海外研修は、どんなことを経験しましたか?

飯塚

私が研修に行ったのは2019年10月から2020年9月までです。私の場合、2ヶ月ごとに様々な部署をまわりました。空港の事務所に行って話を聞いたり、実際に荷物を運ぶトラックに乗せてもらうこともありました。営業研修では、現地の営業マンについていき、企業訪問をしながら、一年で様々な経験をしました。とても刺激になったし、現地でしか気づけないことを教えてもらいました。大学の時に学んだ韓国語を活かして、実際に営業したり、現地の方と交流しながら、仕事ができたことも良い経験になりました。

現地の空気感やその国ならではの事情を
知ることで仕事を進める上での
想像力が広がる。

仕事で大切にしていることは何ですか?

飯塚

心掛けているのは、丁寧に対応するということです。レスポンスはスピード感を持って。「お客様がお急ぎなのですぐに回答を返す」というのを積み重ねていったところ、「西鉄さんに任せます」というお話もいただけているので、どんなにお問い合わせなどが多くて忙しくても、丁寧に返事はしようと心掛けています。

樋口

「お客さまがいることによって私たちの仕事がある。」というところを一番に思っています。私がいる部署は、直接お客さまと関わる部署ではありませんが、その先にはお客さまがいることをいつも意識し、スピード感と正確性を毎日心がけて仕事をしています。他にも、営業所・航空会社と常にコミュニケーションをとることを大切にしています。営業所から頼りにされる分、頑張らないといけないという思いも強いです。航空会社との縁や普段のコミュニケーションは大切です。輸送はそれぞれのセクションに荷物を任せなければいけません。運ぶ過程で荷物の紛失などのトラブルがあることもあります。問題をスムーズに解決するには、各セクションとのコミュニケーションがとても大切です。

丁寧にスピード感を持って、
コミュニケーションを
大切にすることが仕事への信用になる。

西鉄は女性も活躍できる企業

飯塚

西鉄は女性の数も多く、活躍できるフィールドが色々とあると思います。以前、所属していた輸入の営業所も半数以上が女性でした。

樋口

2019年は50人ほどが入社しましたが、半数は女性でした。女性の割合は多いですね。男性だけだと気付かないところもあるし、そこに女性の意見が加わることで、働きやすい環境ができているのかと思います。