チームで築いた「駅をつくる」という仕事

駅をつくること。
ひとつのプロジェクトを達成するために、
それぞれが役割を持ち、
協力し合いながら仕事に取り組んでいます。
業務内容は役割によって多種多様ですが
「ひとつの目標に向かってやり遂げる」という想いは、
繋がっています。

駅ができることで、まち全体の可能性が広がる。

桜並木駅は、まちの人々の声から誕生した駅です。
駅周辺は、住宅地や生活利便施設が多くある住環境に
優れた地域で、桜並木駅ができたことにより、
一層利便性の高い住環境の提供や人口増加が見込まれ、
まちの発展が期待できます。

2024年3月開業。新駅「桜並木駅」を手がけた私たちの想い

土木技術員:鉄道事業本部 
施設部 連立工事事務所 土木一係

山本さん

2022年入社※所属は取材当時の内容です。

見えない部分を支える仕事としての誇り。

土木工事担当者として、駅全体を支える柱や梁(はり)、床等の計画や施工管理を、施工会社や設計会社と協力して行いました。図面通り施工が進んでいるか、駅に設置する自動販売機や案内板等が構造上問題がないか確認しながら工事を進めました。土木工事で施工した箇所は駅の開業後はお客さまの目には直接触れませんが、駅にとっては重要な部分です。14年ぶりの新駅開業で、そのような重要な部分を任せてもらえたのはとても誇りに思います。

駅はまちの顔。みんなから愛される場所へ。

長期間にわたる地域の方のご協力によりここまで工事を進めることができました。地元小学生や住民の方向けに現場見学会を何度か行い、その度に皆さんが新駅開業を心待ちにしている想いを感じていました。駅はまちの顔になるものだと考えているので、開業後は地元の方が自然に集まるような愛される駅になればと思っています。

駅ができていく過程を、
実際に目で見れることがやりがい。

図面上の駅がどんどん目の前で出来上がっていく様子を見るのが日々のやりがいでした。駅部の土木工事完了後に、前任の担当者であった上司や先輩、施工業者の方々と写真を撮った時はとても感動しました!

建築技術員:鉄道事業本部
施設部 連立工事事務所 建築係

田代さん

2019年入社※所属は取材当時の内容です。

公共の施設、鉄道建築として
一般的な建造物とは
違った視点で創り上げていく。

私の仕事の一つに、「設計会社が作成する図面と建築に関わる国の法律と照らし合わせ、基準に適しているか確認すること」があります。駅は公共の施設であり、福祉やバリアフリーの基準等、気を付けるポイントが多くあるため、図面をひとつひとつ丁寧に確認しています。また、鉄道の施設という観点から「鉄道事業法」と呼ばれる法律の知識も必要であり、自身の知識を生かしつつ、図面のブラッシュアップのため設計会社・施工会社と綿密に打ち合わせを行います。

駅をつくるには、地元への配慮が大切。
地域と共に育っていく駅へ。

1つの事業として駅の建設を行っているため、工事説明会を通して地元の方へ工事内容を丁寧に説明する等、「地元への配慮」を大切にしていました。また、駅周辺の学校については、社会科見学で駅を見ていただいたり、私たちが外部講師として小学校で授業を行うなど、地元との交流の機会もありました。駅の建設およびその周辺の開発ということで、鉄道部門だけでなく様々な部署の方や社外の方と協力しながら工事を進めてきたので、重要な仕事が任されているんだと感じました。

アイデアをカタチにできる喜び。

駅を利用する方々に、少し遊び心を感じてもらったり、退屈しないように床の所々に桜を散りばめています。桜並木駅なので、いつでも桜を感じてもらうための工夫をしています。

事務系総合職:
鉄道事業本部 営業部 営業課

堀之内さん

2017年入社※所属は取材当時の内容です。

地域で長年愛されてきたものを
駅名にする。
西鉄は地域と共にあることを実感。

この仕事で最も印象に残っているのは駅名の決定です。この駅は、地名ではなく、その地域で長年愛されてきた桜並木を駅名として採用しています。約3400人と多数応募いただいた駅名一般公募の中で最も応募数が多く、地元から要望があった駅名です。西鉄電車は、安心・安全の確保はもちろんのこと、「ご利用いただくお客さまに長年愛される電車でありたい」と考えています。地域のシンボルを冠した駅名とすることで、地域の皆様に末永く愛される駅にしていきたいです。

新駅開業により、地域の皆さまの新たな生活スタイルが始まり、駅周辺エリアに賑わいが創出されることを期待しています。今後も地域の皆さまとともに歩み、沿線地域の発展に貢献し続けることで、お客さまに愛される駅づくりを目指していきたいです。

仕事を通して、人の暮らしに
向き合うことの大切さを実感。

建築電気・設備技術員:都市開発事業本部
企画開発部 開発担当

若松さん

2017年入社※所属は取材当時の内容です。

新駅が生活の一部となるのは、これから。
駅は生活を支える
コミュニティステーションへ。

私が桜並木駅の担当となったタイミングが、駅の店舗開発や駅周辺の道路整備を計画立案し実行に移すフェーズで、とても印象に残っています。特に、店舗開発においては、新しい駅ができることに対するニーズを捉えることが難しく、人件費や工事費等の高騰も相まって、何度も利便性や事業性の見直しを行いました。まだ店舗開発や道路整備は途中段階ですが、店舗につながる通路や周辺道路の一部は供用開始しており、駅開業時には多数のお客さまにご利用いただき、嬉しかったです。駅を、交通手段としてだけではなく、「生活を支える交流の場所として」ご利用いただけるように企画・立案を行うのも私たちの仕事です。

駅から始まるまちづくり。
他県からも注目される
住みやすいまちになって欲しい。

駅周辺ではすでに住宅等の開発が活発になっており、駅開業を契機としたまちの変化がみられています。また、駅開業時には地元の方含めさまざまな方に多数来場いただき、改めて駅への期待感を感じました。開発担当としては次のステップとして、利便性向上のため駅店舗の開業に向け準備を進めています。駅の利便性を高め、賑わいが創出され、他県からも注目されるような人気のあるまちとなることを期待したいです。

建築技術員:都市開発事業本部
企画開発部 技術担当

前川さん

2020年入社※所属は取材当時の内容です。

「移動も、買い物もできる!」
商業店舗を設計することで、
より便利な駅へ。

桜並木駅は駅と商業店舗で構成されています。駅部分は連立工事事務所が担当し、店舗部分は都市開発事業本部が担当しており、その中で私は建築技術員として店舗部分の施工段階から携わりました。施工会社からの技術的な質疑に対して、社内で検討したり、設計会社に意見を聞いたりしながら回答します。他にも照明計画などの店舗全体のコーディネート、入居予定のテナントの図面チェックや工事完了の検査、駅前広場、駅周辺の道路整備工事の調整を行いました。

地域性を感じる工夫を盛り込みながら、
ひとつひとつを積み重ねていきました。

まだ駅名が決まる前の計画段階では、「駅開業を機に、この地域で新しい文化や生活が植物のように芽吹き、育まれるように」という思いを込めて若緑色をアクセントカラーとしていました。その後、「桜並木駅」と決まったので、桜の要素も追加しました。エレベーター内の壁の色はよく見ると桜柄になっていたり、駅前広場には小さめの桜を植えたりと、駅内の桜を探してみるのも楽しいかもしれません。私自身初めての新築の現場でしたので、大変なときもありましたが、多くのことを学びました。開業日に実際にお客さまに使っていただいているところを見ると感慨深い気持ちになり、まちづくりに少しは貢献できたのかなと思います。

お客さまの期待に応えることが
できた実感は、
次の仕事への
モチベーションにつながる。

桜並木駅の開業の日には多くのお客さまにお越しいただき、大盛況でした。「長年開業を待ち望んでいました」とお声掛けいただいたときは、お客さまの期待を背負っているプロジェクトであったことを実感しました。店舗部分の担当ではあるものの、“駅を作るということはこういうことなんだ”と改めてこの仕事の魅力を感じました。駅×バスの利便性向上はもちろん、店舗スペースも今後オープン予定で、周辺の開発もどんどん進むことが予想されます。駅開業を機に、まちが発展していく姿を想像してワクワクする人は多いと思います。そんな皆さまの期待に添えるよう、まちに夢を描き続けたいなと思いました。