KANTO LOGISTICS CENTER

2024営業開始。関東ロジスティクスセンター

西鉄グループ国際物流事業の関東エリア新拠点。
国内物流拠点のフラッグシップとして、
2024年7月に営業開始となった関東ロジスティクスセンター。
これまでの物流倉庫のイメージとは違った
この拠点では、新時代のロジスティックスセンターに
ふさわしい設備が導入されている。
今回は、この新拠点の開設に向けて尽力された3名の
担当者に仕事への想いを聞きました。

ロジスティクスセンターって、何をするところ?

荷物の保管・仕分け・梱包作業に加え、流通加工や
受注発注業務など物流要素の大部分を担う施設。

西鉄グループでは、国内と海外を結ぶ物流拠点として国内6ヵ所にロジスティクスセンターを保有しています。
小型の電子部品1個から箱詰めして出荷することができるほか、検品キッティング作業をしたり、オンラインにて
在庫情報を提供したりなどのサービスを行っています。さらに一般倉庫エリアと保税蔵置場エリアが一体となって
いる施設では、同一倉庫内で輸出入貨物の取り扱いと国内貨物の在庫管理業務が可能という強みを持っています。

関東ロジスティックスセンターに関わる
経験豊富なメンバーに話を聞きました。

この仕事の魅力や大切にしている想いとは?

国際物流事業本部
ロジスティクス営業部
東日本物流統括課

営業担当脇田さん

2002年入社※所属は取材当時の内容です。

<経歴>
2002年 西日本鉄道株式会社に入社。入社後、約4年間航空輸出部門である東日本輸出営業部(現:東日本営業部)にて
営業、CS(カスタマーサービス)を担当。2007年の海外研修を経て、2009年よりNNR USA社に出向。
6年間NNR USA社で勤務後、2015年から東日本輸出営業部(現:東日本営業部)にて所長代理、係長を経験。2019年から営業所長を担当。2023年現部署に異動となり、2年目の2024年関東ロジスティクスセンター開設に携わる。

この仕事の魅力 この年齢になっても一から勉強できるという環境

入社後フォワーディング部門に配属であったため、貨物利用運送事業(自社の輸送手段を持たず貨物輸送を行う事業)
に従事していました。いわゆる「自社以外を活用したサービスの提供」というスタイルです。現在の部署では自社施設
を活用し、そのスペースをいかに有効に販売していくかという「自社を活用したサービスの提供」というスタイルに
変わりました。今までと異なるスタイルでの販売、及びサービス提供は全く新しい会社で仕事を始めているようで、
この年齢になっても一から勉強できるという環境に魅力を感じています。とは言っても、今までの業務と全く関わり
が無くなったということではなく、今までのフォワーディング部門の川上、川下の業務に携わることで、物流に関する
知見を増やすことができロジスティクスの提案に厚みを持たせることができると感じています。

先ず隗より始めよ

少し古いのかもしれませんが、何事もお願いする前に自身が把握しておくべきだと考えています。もちろん完璧に
全てを把握することは難しいかもしれませんが、相手に動いていただくうえでは、先ず自身が把握しなくてはその
成果に対して評価はするべきではないと思います。何事にも興味を持ち、失敗事例もそこに至る背景を理解すること
で改善ができると信じています。過保護にすることが相手への敬意ではなく、成功事例や成長を感じてもらえる環境
を整えていくことが重要です。若手のころ、なんでもできると勘違いをしていた時期がありましたが、厳しい指導を
受けた先輩、上司は私が窮地に立たされた際には、必ず助けてくれました。今私がこの立場でいられるのはそういった
先輩方の優しさに育てていただけたからこそであり、本当に感謝しております。

国際物流事業本部 
ロジスティクス営業部 
東日本物流統括課 
関東ロジスティクスセンター

営業担当戸塚さん

1990年入社※所属は取材当時の内容です。

<経歴>
1990年西日本鉄道株式会社に入社。
入社後、東京営業部(現:東日本営業部)にて営業、
CS(カスタマーサービス)を担当。
2015年より総合営業部にてSCM(サプライチェーンマネジメント)の業務に携わる。
2020年にロジスティクス営業部に異動となり、原木ロジスティクス営業所長を担当。
2024年関東ロジスティクスセンター開設に伴い移転。

この仕事の魅力 物流は知るほどに奥が深く、計画通りに
進まないことを
やり遂げる喜びが大きい。

長らく航空輸出の業務に携わり、“物流”に対して、知ったような気でいましたが、ロジスティクス営業部に異動し、
物流現場に関わるようになって初めて知ることが余りにも多く、改めて“物流”の奥深さを痛感しました。
物流の現場では、綿密に計画したつもりで挑んだ案件でも天候の問題やその他外的要因により貨物が予定通り搬入
されないなど様々な理由で計画通りに進まないことがほとんどです。その度にスタッフ達と一丸となって、一つ
ひとつ解決に向けて取り組み、よい改善が出来れば顧客満足度の向上だけではなく、我々もやり遂げる喜びを感じる
ことができます。決して簡単ではありませんが、そんなところに魅力を感じます。

限られた時間、ヒトやモノといった限りある資源でまずは「今、あるもの」をうまく活用して新たな良いモノやコトができたら、面白いと思って行動しています。

国際物流事業本部
ロジスティクス営業部 営業課

営業担当座間さん

1997年入社※所属は取材当時の内容です。

<経歴>
1997年 西日本鉄道株式会社に入社。
入社後、東京営業部(現:東日本営業部)にて主に営業を担当。
2016年から同東日本営業部 多摩営業所、2019年から横浜営業所にて営業所長を担当し、
2022年にロジスティクス営業部に異動。
福岡ロジスティクスセンターの開設、関東ロジスティクスセンターの開設に携わる。

この仕事の魅力 これまでの物流のイメージとは違った
意識で仕事ができる。

今、ロジスティクスは世界的にも見直されている分野です。その大きなきっかけとなったのが、新型コロナウイルスの
蔓延です。コロナ渦において、人とモノの流れが止まってしまったことで、世界規模で物流が停滞し、大きな混乱を
招きました。こうした中、各企業のBCP(事業継続計画)が見直され、3PL(輸送・倉庫管理・在庫管理、受注処理など)の
重要性が再認識されました。ロジスティクスと聞けば、倉庫管理だけのイメージが強いかもしれませんが、当社では
DXやICTの技術を積極的に取り入れ物流コストを抑えながら、効率的かつ安定したサービスの提供に力を入れて
います。また、この関東ロジスティクスセンターは最新の設備と働きやすい職場環境を整えていますので、これまでの
物流のイメージとは違った意識で仕事ができるところも魅力です。

仕事は面白い事が大切だ!!

以前の上司から「仕事は楽しいことも大切だが、面白いことのほうが大切である」と言われました。同じ意味だと
思っていましたが、実は違う。「楽しい」という言葉には、そのまま「らく」という意味も含まれるだろうし、「周りの
環境や人が良い」などの外的要因、つまり受動的な意味合いが多いと思っています。一方で、「面白い」は、自分が追い
求めた結果としての能動的な意味合いがあると思うので、私は仕事をするときに常に“面白い”を追求しています。

関東ロジスティックセンターの
特徴や取り組みについて

お客さまのニーズに合わせた最適なソリューションの提案。 最先端の設備を誇る物流拠点で、 原材料の調達、生産、流通、販売、アフターサービスまでサポート。

  • 首都圏の主要空港・港からのアクセス良好
  • 精密機器や保冷品の取り扱い、フルフィルメントセンターとしての提供
  • 環境に配慮したサステナブルな倉庫

Q1:今後、ロジスティックスの重要性が
高まる理由を教えてください。

物流をコストを管理することは、企業の事業経営に大きく影響する。

ロジスティクスとは、兵站を意味する軍事用語から派生した言葉です。ビジネスにおいても「最適な物資供給ルートの
確保、立案、実行」などの意味がそのまま転用され、いわゆる物流を管理し全ての工程の最適化を図ることが重要です。
近年は技術の向上、インターネットの普及で物流全体が高速化しています。必要なモノを必要な量だけ必要な場所へ
届けることができるほど技術も発展していることから、それらの需要に合わせて、更なる機能向上、拡大が必要不可欠
となっています。2024年問題によって荷主さまの物流コストが増大し、利益や売上の減少に繋がる事業経営に直接的に
影響してくることにもなります。輸送能力が不足し「モノが運べなくなる」可能性を避けていくためにも、
ロジスティクスが求められていると考えています。

Q2:関東ロジスティックスセンターの
工夫を教えてください。

会議室やワークスペースも整い、働きやすい環境を作っている。

にしてつロジスティクスセンター全拠点の中で最大の延床面積を有する関東ロジは、有効梁下5.5m、直線最大80mの
空間を有効に活用し、新しいフィールドへの挑戦を可能にするスペックを備えています。また、サステナブルで
お客さまに寄り添うB to B物流をビジョンに掲げ、さらに多様な課題にワンストップで解決へと導く価値ある
ソリューションを提供することを目指しています。

当社ブランド価値向上のために他部署との連携により国際物流の強みを活かし、国内だけではなく海外への輸送を
含めた輸送工程の最適化を行えるロジスティクスセンターとなっています。ウエルビーイングな職場というコンセプト
から、リフレッシュルーム、女性用パウダーコーナーなどを完備し、誰もが働きやすい環境を整えています。

構造上、窓が作れない倉庫の閉塞感を
解決した空間デザインのアイデア、光の窓。

人が集まり、休憩をするのに明るく開放的な空間が良いと考え、何とかできないかと言う想いから実際に外の光が
差し込んでいるかのような照明デザインを利用した窓を設置しています。

開放感とプライベート感を大切にした
リフレッシュルームとミーティングルーム。

床を木目調にしているのは、倉庫に見えない空間をつくりたかったからです。倉庫のイメージにはないリラックス
できる空間を作るためには、窓と床はとても大切でした。また、ガラスをすりガラスにすることで内部の様子が見えない
ようにしつつも閉鎖的にならないように、開放感とプライベート感を両方備えた工夫をしております。

スムーズに荷物だけを直接運べる
エレベーター、垂直搬送機。

1階から4階までに設置されている垂直搬送機。一般的な業務用のエレベーターは広いスペースにフォークリフトと
一緒に荷物を乗せてエレベーターに乗り込み、移動するという流れでしたが、この垂直搬送機はそれと異なり、荷物
だけを直接運ぶことが可能。フォークリフトから荷物だけをエレベーターに配置して各階へ移動。その階にある
フォークリフトを使って荷物を移動することができるので、作業もスムーズになりました。

Q3:未来を見据えたロジスティックスセンターの
温暖化対策への
取り組みを教えてください。

太陽光パネルの設置によるクリーンエネルギーの活用

太陽光で賄えない残り分を再生可能エネルギーにて賄い、100%再生可能エネルギーとなる、
環境に優しいロジスティクスセンターとする計画を立てております。

CO2排出を減らし環境に配慮したグリーン物流

西鉄物流と協働し、関東エリアの輸配送における拠点を集約することで、CO2排出を減らし
環境に配慮したグリーン物流を目指しています。
また、今後はCO2の排出量も可視化することも検討しています。

リサイクルパレットを使用することでCO2削減

現在使用しているプラスチックパレットについても、リサイクルパレットを使用することで
CO2削減、地球温暖化対策を取り組んでいます。

全館LED照明を使用することにより、省エネ化

全館LED照明を使用することにより、省エネ化・地球温暖化対策だけでなく、現場で働く
皆さんの労働環境改善にも効果が期待しています。